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遺言書(付言)遺言書(付言)

遺産の分割は遺産分割協議によって決めるのが理想的ですが、相続人全員が納得するように分けるのは難しいものです。

また、相続人ではない人に財産を渡したいといったケースや、特定の相続人には財産を渡したくないといったような、法定相続では対応できないケースなどもあることでしょう。

そうした場合に将来のトラブルを未然に防ぐことができるのが遺言書の活用です。

付言(ふげん)

遺言書を書こうと思いついたとき、まずはじめに考えることは、どの財産を誰にあげるかということだと思います。

しかし、遺言書には、"家族へのメッセージ"も書くことができることをご存知でしょうか?せっかく残す「遺言書」を、より効果的なものとするためにも、「付言」も一緒に書いてみませんか。

付言(ふげん)とは

付言(ふげん)とは、"遺言書の最後に記す、残された家族へのメッセージ"のことです。

遺言者が、家族に伝えたいことを自由に記すことができます。例えば、どうしてこのような遺産分けにしたのか、自分の亡き後のこと、家族への感謝の思いなどです。

付言は、愛する家族への "ラブレター"と言ってもよいでしょう。特に、遺産分けに偏りがあり、たくさんもらえる相続人とそうでない相続人がいる場合には、どうしてこのような内容にしたのかという理由を記すと効果的です。

この遺言が原因で残された家族が仲違いする事がないよう、付言を活用しましょう!

付言を書く上での注意事項

注意事項としては、付言には法的拘束力はありません

付言で、「長男には相続した土地を売らないで欲しい」「代々続く事業を継続していって欲しい」等、付言に残すことは可能ですが、拘束することはできません。あくまでも、遺言者の希望の範囲となります。

付言を書く上でのポイント

付言には、出来る限り悪いことは書かないようにしましょう。

付言は最後の"ラブレター"ですから、付言を読んだ家族に対し感謝の気持ちを伝える内容にすることが望ましいでしょう。付言を読んだ家族が、悲しい気持ちになるより、嬉しく温かい気持ちになるような付言の内容にすることで、「争う相続=争続・争族(ソウゾク)」になりにくいと考えられています。

付言の例文

例えば、このような「付言」を残すことにより、子どもたちが争続・争族になることを防ぐことができるかもしれません。

付言の例

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