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成年後見制度の改正が検討されています。
こんにちは。
飯田店の麦です。
飯田では梅雨入りし、湿度の高い日が続いています。
先日いくつかの新聞で、成年後見制度の法改正が
検討されているという記事を目にしました。
成年後見制度は、判断能力が不十分な方を支援する
仕組みですが、2026年の法改正では、より柔軟で
利用しやすい制度へと見直される予定です。
主な変更点の一つは、「期間限定の後見制度」の導入です。
これまで成年後見は原則として終身利用でしたが、
特定の目的に応じて一定期間のみ利用できる仕組みが検討
されています。例えば、遺産分割や不動産売却のために
後見人を選任し、必要がなくなれば終了できるようになる等です。
また、「取消権の見直し」も重要なポイントです。
現行制度では、後見人が本人の契約を広範囲に取り消せる権限を
持っていますが、これが本人の自己決定を制限しすぎるとの指摘が
ありました。改正では、取消権の範囲を縮小し、本人の意思をより
尊重する方向で調整される予定です。
さらに、「成年後見人の交代を柔軟化」する仕組みも導入予定です。
現在は後見人の交代が難しく、本人の状況に合わないケースもあり
ましたが、改正後は家庭裁判所の判断で交代がしやすくなる見込みです。
この改正により、成年後見制度はより利用者のニーズに合った形へと
進化し、本人の権利を尊重しながら適切な支援を提供できるようになるそうです。
実際に制度がどのように改正するのか、センターでも注視していきたいと思います。